2011/10/08

クレドPDF流出事件

2011年8月30日、前の記事で示した「mitsumisa's Public Timeline」に3つのファイルへのURLが追加された。PDFファイルがひとつと、音声ファイルが2つであった。音声ファイルは27日に開かれたクレド会員限定の勉強会の模様を録音したものであり、PDFファイルはそれを文字起こしした議事録である。

翌31日早朝、それらの短縮URLが2ちゃんねるの日垣隆スレッドに貼られた。これらのファイルは多数のユーザーにダウンロードされ、9月3日の朝にダウンロードできなくなったことが確認された。bitlyのアクセス統計によるとファイルがダウンロードできなくなるまでにPDFファイルには900弱のアクセスがあったようだ。

どうして公開されているファイルを削除(または移動)したのか?問題視されている他人の著作や有料のPDFがダウンロードできる状態にあったのは放置していたのに?

推測だが、クレド会員からのクレームがあったと思われる。なぜならこのPDFには参加者の写真や、クレド会員の個人情報が含まれていたからだ。

このPDFは議事録であるから、発言者の名前と発言が記されている。可笑しいのは、ドキュメントの最後の方で流出を想定して発言者の名前は下の名前のみとすることを断っているのだが、本文を読むと個人が特定できてしまうのだ。福岡のA新聞の記者、元リクルートで現在は大阪在住、M新聞関係の仕事もしているマーケッター、西日本出身のインテリアデザイナー等…。その場にいない方で、おそらくクレド会員ではないのだろうが、個人が特定できる状態で家庭の問題を暴露されている方もいる。断りを入れている所を読むと、このドキュメントはクレド会員に配布するつもりだが、彼らに対しては秘密厳守とするものの、友人に転送されてしまうかもしれない、程度の流出を想定していたようだ。まさかこれ程の流出になるとは考えていなかったのだろう。

9月3日に議事録・音声ファイルは削除され、無料でダウンロードし放題だった有料のPDFも削除された。そして日垣氏はこれまでとりあげてきたハッカー被害発言をする。

ここからはまた推測だが、問題を知ったクレド会員が日垣氏または担当者に個人情報流出を指摘し、あわせて以前から知っていた有料PDFの流出も伝えたのではないだろうか。そして日垣氏側はそれを受けて対処したのではないだろうか。

日垣ウォッチャーの反応としては、議事録には日垣氏が「ここでしか手に入らないモノやコト」としている品目が載っていたことや、いわゆる「話のネタ」が2001年から何度も使われたもの(新大久保の列車事故及びホテルのプールで女性を助けた話:)であったことなどが興味深かったようだ。

なお問題のPDFはGoogleのキャッシュに残っており(要Googleアカウント)、Googleドキュメントに保存することで元のPDFもダウンロードできる。

参考資料1

【SOREHA】日垣隆スレ★65【女性もそうなのかぁ】
http://logsoku.com/thread/hato.2ch.net/ebooks/1314605439/559-

【×ソマリア】日垣隆スレ★65【○エアリア】
http://logsoku.com/thread/hato.2ch.net/ebooks/1314862553/

参考資料2

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