2012/01/22

日垣隆氏 2012年1月のアフリカ取材 1日で3カ国を回る

日垣隆氏は2012年1月にアフリカへの取材旅行をしている。このことについて興味深い発言があったため記録しておく。

日垣氏の発言

日垣氏はアフリカ取材中にfacebook及びツイッターで次の3つの投稿をしている。

1. http://www.facebook.com/photo.php?fbid=345605565467809
現地時刻(GMT+2) 2012年1月14日 14時4分, 投稿場所は Crowne Plaza Harare となっている。
以下引用(抜粋・原文はリンク先を参照)

やっとネットにつながった。ほっ。
ジンバブエのホテル到着後、すぐに原稿。
円高の恩恵とハイパーインフレの国ゆえ、200平米のエグゼクティブ・スイートルームに、シティホテル並みの値段で交渉成立。
ここを拠点にして、明日からははテント生活か野宿(か)。
史上最高のハイパーインフレの象徴100兆ドル札は、容易には入手できない。
— 場所: Crowne Plaza Harare.

現地時刻(GMT+2) 2012年1月15日 5時3分
以下引用(抜粋・原文はリンク先を参照)

ジンバブエは1980年にようやく独立しましたが、(略)アフリカ1経済が安定しているとされるケニアですら、昨日カジノをやっていて何でこんなに勝ちやすいんだろう(笑)(略)この部屋を拠点にしながら、極貧の南部アフリカ各地を歩いてきます(国内線の感覚)。野宿も辞さず。ホテルは、シラミやダニだらけの国々。(略)あなたや、わたしに、何ができるかーー真剣に考える日々です。

2. http://twitter.com/hga02104/status/158694208675389442ツイッ拓/hiwihhiによるキャッシュ)
現地時刻(GMT+2) 2012年1月16日 1時37分の投稿である。
以下引用
危険な取材前夜のカジノも、また愉しからずや。テロ戒厳中の××××にて。カードゲームで気合が入る。
東部、南部アフリカ諸国の空港では、旅行裁縫用のハサミばもとより(?)、小さな爪切りやカギまで没収。猛毒カプセルなどいくらでもあるのに。
2012-01-16 08:37:02 TwitBirdから
3. http://www.facebook.com/higakitakashi/posts/347033391991693
現地時刻(GMT+2) 2012年1月16日 15時44分の投稿である。
以下引用(抜粋・原文はリンク先を参照)
欧州の搾取と、欧米の武器輸出とが、火に油を注いでいる。独裁を言うなら、極貧の国を復興させた故カダフィより、ジンバブエの暴君ムガベによる国土破壊、弾圧、農業壊滅、年間2億%のハイパーインフレに伴う輸入不能、通貨の廃止、などのほうがよほど野蛮で悪党だ(検閲大丈夫か?)。
本日より明日も飛行機がなぜか飛ばないので、私は、いつ帰れるのか、わからなくなりました。
レソト、ナムビア、モザンビークにも久しぶりに行ってきました。

説明

上の3つの投稿の意味を説明する。

1. よりジンバブエの首都ハラレにあるホテルに到着したことになっている。
2. では翌15日にはまだ取材を始めておらず、カジノに行ったことを意味している。
3. でもジンバブエに居ることになっている。なぜなら、ジンバブエの大統領を批判し、検閲を心配しているためである。そして、1月16日の1日で、しかも午後3:30頃までにレソト、ナムビア(正しくは「ナミビア」)、モザンビークを回ってきたという。そして、「本日より明日も飛行機がなぜか飛ばない」ことにより、陸路を使った可能性を示唆している。

位置関係

ジンバブエ・レソト・ナミビア・モザンビークを含む地図を示す。マーカーがついている所がハラレである。

別のウィンドウで地図を開く

陸路を使った場合、これらを周回するには国境をまたぐだけでも2000Km以上、約3000Kmを走らなければならない。2000Kmを走るには時速40Km、ノンストップで40時間かかる。とても一日だけで、かつ夕方までに回り切ることはできない。

空路を使った場合、これら4国を結ぶ空路はなく、毎回南アフリカ共和国(ヨハネスブルグ国際空港)を経由しなければならない。3国を周りジンバブエに戻るには離着陸が8回、乗り換えが4回発生する。一回の離着陸で1時間、一回の乗り換えに1時間かかるとしても合計12時間かかる。これらは国際線になるため、フライト時刻の2時間前にチェックインしなければならないことを考慮するとさらに8時間必要であり、合計20時間となる。不可能なスケジュールである。

したがって、日垣氏はこれらの3カ国を回る際に、陸路でも一般の航空便を使ったのでもないことになる。例えばチャーター便や自家用機を使って3カ国を周り、14時間以内で3カ国の取材を行ったことになる。

参考 各国の国際空港情報

以下のリンクにより、各々の空港からどの国に行くことができるかわかる。

Harare International Airport(ジンバブエの国際空港)
http://en.wikipedia.org/wiki/Harare_International_Airport

Victoria Falls Airport(ジンバブエの国際空港)
http://en.wikipedia.org/wiki/Victoria_Falls_Airport

Moshoeshoe I International Airport(レソトの国際空港)
http://en.wikipedia.org/wiki/Moshoeshoe_I_International_Airport

Windhoek Hosea Kutako International Airport(ナミビアの国際空港)
http://en.wikipedia.org/wiki/Windhoek_Hosea_Kutako_International_Airport

Maputo International Airport(モザンビークの国際空港)
http://en.wikipedia.org/wiki/Maputo_International_Airport

なお、Windhoek Hosea Kutako International Airport からは2012年4月1日よりHarare International Airportへの便が開始される。将来は路線が追加されることもあるため、記事作成から時間が経ってからこの記事を読み、路線が追加されていた場合は2012年1月の版を参照していただきたい。

日垣隆氏のアフリカ取材旅行とアフリカについての発言

日垣隆氏は2012年1月にアフリカ取材旅行をしているが、それに関して以下のような発言をしている。

アフリカのインターネット事情

日垣氏はfacebookで次のような投稿・コメント及び会話をしている。

日垣隆
明後日から、フェイスブック15日間前後放置です、たぶん(笑)。ネットも3Gもないの場所なので。ショートメールだけが頼り。

○× △子 ジンバブエでもソマリアでもケニアでもネットは繋がりますよ。現地からの生の報告を楽しみにしてます。

日垣隆 いま、ジンバブエやソマリアがどうなっているか、ご存知なのですか。私は毎年ケニアを基点にアフリカにも行っておりますが、いつ通じましたか、ホテルもないところで。

日垣隆 数カ月前と全く情勢が違います。いつの話をされているのですか。

xxxxko xxxx ネット、繋がりますよ。

ケニアでは3社が3Gを提供しておりジンバブエではGSMを使いNTT DOCOMOもローミングサービスを提供している。ソマリアでもモガディシュやハルゲイサではネットカフェホテルからインターネットを使うことができる。もちろんケニアやジンバブエでもネットカフェやホテルからインターネットを使うことができる。実際に日垣氏はアフリカに到着してからもfacebookやツイッターに頻繁に投稿したり、またメールマガジンも発行している。

アフリカに行った頻度と回数

日垣氏はfacebookで次のコメントをしている。

まだアフリカは20回ほどしか行っていません。53カ国あります。本は、テーマが決まったらーー。今はひたすら蓄積と施策の時です。

いま、ジンバブエやソマリアがどうなっているか、ご存知なのですか。私は毎年ケニアを基点にアフリカにも行っておりますが、いつ通じましたか、ホテルもないところで。

南部アフリカと東部アフリカを6カ国、歩き回りました。朝から晩まで。日本は寒いですか。すみませんね。先ほどはプールで泳いできました。気温は30度。中間はバカンス。気球からのサファリ。アフリカでは怖い思いもたくさんしたし、楽しい出会いもたくさんありました。2~3年おきにしか来ていないアフリカは私の守備範囲とは言えませんが、突拍子もないテーマが忽然と浮き上ってきました。(以下略)

アフリカには毎年行っているのか、それとも2~3年おきなのか。毎年ならば20回行くのに20年かかり、2年おきならば40年かかる。また、アフリカはこの時点で55カ国ある。アフリカ連合に加盟している54カ国に、加盟していないモロッコを加えて合計55カ国になる。

南アフリカ共和国の総選挙

日垣氏はfacebookで2012年1月に次のコメントをしている。なお、当該のコメントは長いため、問題の箇所を表示させるには「続きを読む」というリンクをクリックする必要がある。

ジンバブエは1980年にようやく独立しましたが、大統領が最悪の暴君ムガベが農業を完全に破壊し、ついに年間2億%超のハイパー・インフレ世界記録を10桁以上更新。かつて、メキシコ、ブラジル、アルゼンチンのハイパー・インフレでは、せいぜい年率1万%。。せいぜい、ってことないか。ともかく、1年で1万円が1円になる。それでも、この3国は立ち直りました。アフリカ1経済が安定しているとされるケニアですら、昨日カジノをやっていて何でこんなに勝ちやすいんだろう(笑)と思ったら、5年前は1シェリング1.5円、10年前は2円。現在は1円。強気になれるので、大きな勝負をすべきときにリスクを簡単に背負える。この部屋を拠点にしながら、極貧の南部アフリカ各地を歩いてきます(国内線の感覚)。野宿も辞さず。ホテルは、シラミやダニだらけの国々。乾パンとカロリーメイトとペットボトルの水と、キンチョールと、役人へのワイロが命綱。こちらではコレラと肝炎とエイズとマラリアが猛然と流行中。エイズは感染ありえないけれど、予防接種や予防薬や抗生物質は必需品。ドルが強い。南アフリカの総選挙は4月22日。大統領は暴君ジェイコブ・ズマの勝利は確実。マンデラと大局的人物。南アの通貨ランドの暴落とインフレは必至。ただし、アフリカでいま必要なのは民主主義ではなく、開発独裁を刊行できる若き日のカダフィやフセインのような人物。資源を横取りしたい白人(民兵に銃殺を命じたのはCIA)に殺された背景には、そういう資源戦争と、人命軽視と、食糧調達より内戦で権力掌握を目指す男たちに、武器を売る欧米の軍需産業あり。あなたや、わたしに、何ができるかーー真剣に考える日々です。

南アフリカ共和国の現職大統領であるジェイコブ・ズマ氏は2009年4月22日の総選挙の後、5月9日に大統領に就任した。任期は次の総選挙のある2014年までである。南アフリカ共和国の大統領の任期は法律で定められてはいない。しかし選挙の仕組み上実質的な任期は5年となっている。これは下院議員の任期である。

なぜ日垣氏は取材旅行に大量の本を持っていくのか

日垣氏はジンバブエからホテルの部屋の写真をfacebookに投稿しているが、この写真にはたくさんの本や資料が写っている。以下のものが判別できる。

もう、服従しない
http://www.amazon.co.jp/dp/476780681X/

Zimbabwe (Bradt Travel Guide)
http://www.amazon.com/dp/1841622958/

まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
http://www.amazon.co.jp/dp/4478001227/

民主主義がアフリカ経済を殺す
http://www.amazon.co.jp/dp/4822247872/

旅行ガイド

日垣氏はfacebookで以下のコメントをしている。

ガイドブックは、ほとんど行って書いていません。だから、私は海外旅行でガイドブックなど頼りにしません。皆と同じことをして何が面白いのでしょうかねえ

しかし、先に挙げた『Zimbabwe (Bradt Travel Guide)』はガイドブックと呼ばれるものである。なお、このガイドブックの著者であるPaul Murray氏はジンバブエ在住約20年であり、この本の冒頭ではジンバブエが安全な国であることが強調されている。

ジンバブエで女性割礼は行われているのか

日垣氏はジンバブエのホテルから次のコメントをつけて写真を投稿している

(前略)
ジンバブエのホテル到着後、すぐに原稿。テロの厳戒態勢ゆえ、荷物全部ひっくりかえしてチェックされた。一人残らず、個室で全員。恐ろしい光景。以前はそんなことありえなかった。本が50冊ほど入っていたので、機関銃を肩にかけたこわもての検査官が「この本は売るためのものか」と聞いてきた。瞬間、意味が分からず。1秒くらいね。こんなところまできて、このありさま(写真つけます)。この国の書店の数は、日本の1000分の1程度だろう。ここで書店開業すっか。でも、意外にスマホでハレークイーンなどが人気。割礼や恋愛結婚の禁止が、このあたりから溶けていきますように。
大統領や政府高官にコネのある億万長者と、大量のハエでスイカが黒くなっているに美味しそうに食べる人々が同じエリアに住んでいる国。円高の恩恵とハイパーインフレの国ゆえ、200平米のエグゼクティブ・スイートルームに、シティホテル並みの値段で交渉成立。マネージャーが、こっちに女性がいるのかと聞いてきた。前歯が2本、欠けている。ここを拠点にして、明日からははテント生活か野宿(か)。
史上最高のハイパーインフレの象徴100兆ドル札は、容易には入手できない。
そこで、知恵をめぐらした。紙切れと化して、今は米ドルと南アのランドだけ流通しているため。でも、いい方法を思いついた。
(後略)

前後でジンバブエの話をしているため、「割礼や恋愛結婚の禁止」がジンバブエで行われていると述べているものと推定される。なおジンバブエで女性割礼が行われているというデータはない

また、前に挙げた『もう、服従しない』の商品説明には次のように書かれている。以下に一部を抜粋する。

内容紹介
(略)
性器切除、強制的な結婚、内戦、虐殺……。
死と隣り合わせの国で、隷従と絶望とともに育った彼女は、自由と秩序に基づく世界へと飛び出した。

ソマリア出身の元オランダ下院議員、アヤーン・ヒルシ・アリ。

敬虔なイスラム教徒の家に生まれた彼女は1992年、オランダに亡命する。
個人の自由と社会秩序の整った西洋の文化に触れ、自分が育ってきたイスラム社会において、女性があまりにも過酷な差別と抑圧のもとに置かれていることに気づく。
(略)

上記発言では「史上最高のハイパーインフレの象徴100兆ドル札は、容易には入手できない。」とされているが、Yahoo!オークションebayに多数の出品がある。

参考

【1/13から】日垣隆★81【アフリカへ】
http://logsoku.com/thread/uni.2ch.net/ebooks/1326087018/

【貧民街から】日垣隆★82【サファリへ!】
http://logsoku.com/thread/uni.2ch.net/ebooks/1326844934/

日垣隆氏 アフリカ取材旅行中に印刷物の写真をfacebookに投稿する

日垣隆氏は2012年1月にアフリカ取材旅行に出た。その時の興味深い出来事を記録しておく。

出来事

日本時間 1月18日 3時47分、現地時刻(アフリカ・ジンバブエ時間) 1月17日 20時47分、日垣氏はfacebookに次の文章を投稿する。

南部アフリカと東部アフリカを6カ国、歩き回りました。朝から晩まで。(中略)先ほどはプールで泳いできました。気温は30度。中間はバカンス。気球からのサファリ。アフリカでは怖い思いもたくさんしたし、楽しい出会いもたくさんありました。(中略)※写真をアップしようとしましたが、送信に1時間くらいはかかりそうなので、またネットにアクセスできたときに。ていうか、毎日10ドル払ってるwifi でメール送るのにも10分もかかる。仕方ありませんね。

その7分後、日垣氏は「これがサファリ!」という言葉と共にヌーの写真を投稿する。

さらにその49分後、「これもサファリ!」という言葉と共に上空からシマウマを撮影した写真を投稿する。

先の2つのリンク先にある画像は縮小されているためわかりにくいが、写真が不自然である。PC/Mac等のブラウザでリンク先を表示した場合、「ダウンロード」というリンクをクリックすると、縮小されていない元のjpgファイルをダウンロードすることができる。なお、それぞれの写真のダウンロードURLは次になる。

jpgファイルをダウンロードした場合はファイルを画像ビューアー等で開き、拡大するとヌーの写真は表面のキズや照明が写っていることが確認できる。シマウマの写真は印刷の網点が見え、写真の網目が写っている。ブラウザーで開いた場合は、Ctrlキーを押しながらマウス ホイールを回転させることで拡大・縮小できる(Windowsの場合)。

つまり、これらの写真は印刷物を撮影したものである。このことはすぐにツイッターや2ちゃんねるで指摘された。また、上記の投稿へのコメントとしても指摘された(ただし、一部のコメントは後に削除されている)。

日垣氏はその後(この記事の最初に引用した投稿の約8時間後)、次のコメントを追加する。

日本時間 1月18日 12時9分、現地時刻 1月18日 5時9分

説明不足で、すみません。この2葉は、こちらでは、またサファリゲームファンには有名な写真です。たぶん、バルーンから撮ったはずです。私には、こんな写真は撮れません(泣)。

日本時間 1月18日 12時23分、現地時刻 1月18日 5時23分

これは、空港のポスターにもなっている(こちらや、サファリファンにはよく知られた)写真です。雨季から乾季に変わるころ、ですね。800ミリくらいの望遠で撮らないと、近くでは無理です。写真は一杯あるのですが、サファリではリバーサルフィルムをずっと使ってきました。レンズの関係もありまして。過日、メルマガで一押ししたライカのデジカメで撮ったら、掲載しますね。でも、下手さが際立つのみ。私が撮ったと思われた方、ありがとうございます(笑)。実はいまインフルエンザのような症状を呈し始めておりまして、後半はかなりしんどい旅になりそうです。

日本時間 1月18日 12時25分、現地時刻 1月18日 5時25分

ポスター写真など、上に掲げておきますね。

疑問点

  • これらの写真を投稿した意図は何か。「気球からのサファリ」という発言の直後に「これがサファリ!」「これもサファリ!」という言葉と共に写真を掲げられたら、「気球からのサファリ」を本人が経験し、撮影した写真だと思うのではないか。ただし、「気球からのサファリ」は体言止めで主語や動詞がなく、それを自身が経験したと明確には書いていない。
  • 細かいことであるが、「サファリ」という言葉を草原の意味で使用しているようだ。しかし熱帯の草原は「サバンナ」である。日垣氏はツイッターや「週刊現代」2011年12月3日号の連載コラム『なんなんだこの空気は』第108回でも「来年早々にはアフリカの危険地帯に行く。ついでに(命拾いできたら自分への褒美として)サファリやカジノや美しいビーチにも寄る予定だ。」と書いている。なお、Balloon Safari という言葉はあり、気球で国立公園上空を周遊するツアーのことである。「サファリ」とはスワヒリ語で「旅」を意味する。
  • 日垣氏はこのころアフリカにいて、この旅行中機内の写真ホテルの部屋の写真を投稿しているのに、「送信に1時間くらい」かけて、印刷物の写真を撮って投稿する意図は何か。
  • 「インフルエンザのような症状を呈し」ているようだが、アフリカでのそのような症状はマラリア等の感染症を疑い、「後半はかなりしんどい旅になりそうです。」などと言っている場合ではないのではないか。

その他

上記の発言「写真は一杯あるのですが、サファリではリバーサルフィルムをずっと使ってきました。レンズの関係もありまして。」とは、写真はたくさん撮影したが、通常のネガフィルムよりさらに現像に手間あるいは時間がかかる方式のフィルムで撮影したためすぐにアップロードできない、ということだろう。

参考

【1/13から】日垣隆★81【アフリカへ】
http://logsoku.com/thread/uni.2ch.net/ebooks/1326087018/965-

【貧民街から】日垣隆★82【サファリへ!】
http://logsoku.com/thread/uni.2ch.net/ebooks/1326844934/

画像

確認用画像を添付しておく。後にリンク先を参照して投稿・写真・コメントが消えていた場合、これらを参考に判断していただきたい。

気球からのサファリ。これがサファリ!これもサファリ!

ヌーシマウマ

sob

キャッシュ

hiyo.jp (+megalodon.jp) によるキャッシュを用意しておく。こちらも後にリンク先を参照して消えていた場合の参考にしていただきたい。

hiyo.jp+megalodon.jpによるキャッシュ

hiyo.jpによるキャッシュ

2012/01/16

日垣隆氏公式ページでの海外紙幣等販売

2011年末に日垣隆氏公式ページで海外紙幣を販売していることが報告された。現在そのページはなくなっているが、どのようなものが販売されていたかを記録しておく。

ページの魚拓

最初に紙幣が販売されていることが報告されたのは2011年12月30日の19時過ぎである。以下に挙げる魚拓は翌31日に取られたものである。

疑問点

  • ページに古物商許可番号の表示がないが、問題ないのか。なお、古物商許可・申請が必要なケースは警視庁のページに記載されている東京都の古物商URL届出一覧にもgfighter.comの記載はなかった。
  • 価格がほぼ一律なのは不自然で、かつ高すぎるのではないか。例えば、現時点(2012年1月15日)では「フランス革命政府債権」は楽天市場で2,760~3,200円、「エンゲルス肖像紙幣」はebayで$8.75~11.99、「エジプト紙幣」はebayで$24.99など明らかに市場価格より高い。ただし値段が高いからといって法律上問題があるというわけではない。

備考

日垣氏は2011年11月の初めにfacebookで「私は古物商の免許をもっていないので、実費でも頒布することができません。(中略)来週には古物取扱商の免許を取りに行ってこようと思っています。」と発言しており、古物商許可・申請が必要なケースがあることは知っていると推定される。念のため発言のキャプチャ画像を添付しておく。

古物商

現状

現時点では当該のページには何も表示されない。なお、このページは日垣氏公式サイトのトップページから、左側のカラムにある「プレゼント」というリンクをクリックすると表示されるページである。

参考

【キム】日垣隆★80【ションイル】
http://logsoku.com/thread/uni.2ch.net/ebooks/1324869707/279-

日垣隆氏 リビア取材期間の齟齬

日垣隆氏は2011年3月に行ったリビア取材について、週刊現代の連載以外では『新潮45』2011年5月号と『CIRCUS』2011年7月号に掲載された記事で触れている。

これら2つの記事で、取材期間の記述に明らかな齟齬があることを記録しておく。

『新潮45』「東北関東大震災2000キロの旅 見えない敵と、見えざる敵と。」での記述

こちらの記事では、3月5日時点では日垣氏は日本におり、3月11日にはリビア取材を終えて日本に帰国している記述になっている。なお、日垣隆氏は3月5日には椎名誠氏との公開イベントを主催し、登壇していたため日本にいたことは明らかである。従って現地を取材した期間は1週間未満である。

『CIRCUS』「なぜ体力の維持が肝要か」での記述

この記事では以下に引用する記述がある。

私はと言えば、その直前までの2ヶ月間、チュニジア革命の実態と、(カダフィはすぐ逃亡するという99%の専門家やマスコミの意見が本当とは思えなかったので)灼熱のリビア内戦を「この目」で見に行っており、帰国後すぐ3・11の報に接して翌日から東北に入り、新幹線が回復するまで盛岡や宮古や福島や仙台まで「長距離バス」で移動を繰り返していた。

リビア内戦を「この目」で見に行った期間が2ヶ月間とされている。なお、「その直前」の「その」は震災を指す。この箇所の直前まで、記事内では震災について書かれている。こちらの記事でも、3月11日までに日本に帰国している記述になっている。

明らかな齟齬

『新潮45』の記事では現地での取材期間は最長でも1週間に満たないのだが、『CIRCUS』の記事では2ヶ月間とされている。

実際はどうであったか/問題点

  • 実際のリビア滞在・取材期間は日垣氏のツイッターでの発言によると数時間~1日程度であることがわかっている。(後述の参考資料を参照)
  • 従って、『CIRCUS』での「2ヶ月」という記述は事実ではない。
  • 『新潮45』の記事で「しかし私が知る限り、チュニジアから入った記者は二人だけ。日本人では私しかいなかったはずだ。」と書かれているが、藤原章生氏がチュニジアからリビアに入り、毎日新聞にルポが掲載されている
  • 記事の問題として、「行った」ことを強調して書いているが、取材を通して何を得られたかという情報は皆無である。『新潮45』の記事では「私が知りたかったのは、庶民の現在と、今後の北アフリカ情勢である。」という記述があるが、この記事内にそれに該当する記述はなく、これ以降も日垣氏はリビアについての取材結果を一般媒体に発表していない。
  • 次に挙げる参考資料で議論されているように、実際はリビアに入国した事実はないのではという疑いも持たれている。

参考資料

  1. ジャーナリスト日垣隆のリビア取材捏造疑惑
    http://anond.hatelabo.jp/20110310123023
  2. 続・ジャーナリスト日垣隆のリビア取材捏造疑惑
    http://anond.hatelabo.jp/20110310233020
  3. 日垣隆(@hga02104)の「見えない敵と、見えざる敵と。」の行方
    http://togetter.com/li/154838
  4. 2011年3月日垣隆リビア取材を検証する
    http://www47.atwiki.jp/gakkymatome/pages/25.html
  5. 日垣隆(@hga02104)氏のリビアから震災被災地への高速移動
    http://togetter.com/li/150642
  6. エジプトやリビアで活躍するカメラマン達(と対照的な日垣隆のリビア行き顛末)
    http://togetter.com/li/110155

実際の誌面

新潮45(新潮社)2011年5月号より
※元の記事は全10ページである。リビア取材については先頭4ページまでにしか書かれていない。本論に関係ない場所は画像を加工し、文字を読めないようにしてある。

新潮45 5月号 censored 1 新潮45 5月号 censored 2 新潮45 5月号 censored 3 新潮45 5月号 censored 4

CIRCUS(KKベストセラーズ)2011年7月号より
※こちらの記事は全2ページである。本論に関係ない場所は画像を加工し、文字を読めないようにしてある。赤の傍線を引いてある箇所が問題の記述である。

Circus_censored