2012/01/22

日垣隆氏のアフリカ取材旅行とアフリカについての発言

日垣隆氏は2012年1月にアフリカ取材旅行をしているが、それに関して以下のような発言をしている。

アフリカのインターネット事情

日垣氏はfacebookで次のような投稿・コメント及び会話をしている。

日垣隆
明後日から、フェイスブック15日間前後放置です、たぶん(笑)。ネットも3Gもないの場所なので。ショートメールだけが頼り。

○× △子 ジンバブエでもソマリアでもケニアでもネットは繋がりますよ。現地からの生の報告を楽しみにしてます。

日垣隆 いま、ジンバブエやソマリアがどうなっているか、ご存知なのですか。私は毎年ケニアを基点にアフリカにも行っておりますが、いつ通じましたか、ホテルもないところで。

日垣隆 数カ月前と全く情勢が違います。いつの話をされているのですか。

xxxxko xxxx ネット、繋がりますよ。

ケニアでは3社が3Gを提供しておりジンバブエではGSMを使いNTT DOCOMOもローミングサービスを提供している。ソマリアでもモガディシュやハルゲイサではネットカフェホテルからインターネットを使うことができる。もちろんケニアやジンバブエでもネットカフェやホテルからインターネットを使うことができる。実際に日垣氏はアフリカに到着してからもfacebookやツイッターに頻繁に投稿したり、またメールマガジンも発行している。

アフリカに行った頻度と回数

日垣氏はfacebookで次のコメントをしている。

まだアフリカは20回ほどしか行っていません。53カ国あります。本は、テーマが決まったらーー。今はひたすら蓄積と施策の時です。

いま、ジンバブエやソマリアがどうなっているか、ご存知なのですか。私は毎年ケニアを基点にアフリカにも行っておりますが、いつ通じましたか、ホテルもないところで。

南部アフリカと東部アフリカを6カ国、歩き回りました。朝から晩まで。日本は寒いですか。すみませんね。先ほどはプールで泳いできました。気温は30度。中間はバカンス。気球からのサファリ。アフリカでは怖い思いもたくさんしたし、楽しい出会いもたくさんありました。2~3年おきにしか来ていないアフリカは私の守備範囲とは言えませんが、突拍子もないテーマが忽然と浮き上ってきました。(以下略)

アフリカには毎年行っているのか、それとも2~3年おきなのか。毎年ならば20回行くのに20年かかり、2年おきならば40年かかる。また、アフリカはこの時点で55カ国ある。アフリカ連合に加盟している54カ国に、加盟していないモロッコを加えて合計55カ国になる。

南アフリカ共和国の総選挙

日垣氏はfacebookで2012年1月に次のコメントをしている。なお、当該のコメントは長いため、問題の箇所を表示させるには「続きを読む」というリンクをクリックする必要がある。

ジンバブエは1980年にようやく独立しましたが、大統領が最悪の暴君ムガベが農業を完全に破壊し、ついに年間2億%超のハイパー・インフレ世界記録を10桁以上更新。かつて、メキシコ、ブラジル、アルゼンチンのハイパー・インフレでは、せいぜい年率1万%。。せいぜい、ってことないか。ともかく、1年で1万円が1円になる。それでも、この3国は立ち直りました。アフリカ1経済が安定しているとされるケニアですら、昨日カジノをやっていて何でこんなに勝ちやすいんだろう(笑)と思ったら、5年前は1シェリング1.5円、10年前は2円。現在は1円。強気になれるので、大きな勝負をすべきときにリスクを簡単に背負える。この部屋を拠点にしながら、極貧の南部アフリカ各地を歩いてきます(国内線の感覚)。野宿も辞さず。ホテルは、シラミやダニだらけの国々。乾パンとカロリーメイトとペットボトルの水と、キンチョールと、役人へのワイロが命綱。こちらではコレラと肝炎とエイズとマラリアが猛然と流行中。エイズは感染ありえないけれど、予防接種や予防薬や抗生物質は必需品。ドルが強い。南アフリカの総選挙は4月22日。大統領は暴君ジェイコブ・ズマの勝利は確実。マンデラと大局的人物。南アの通貨ランドの暴落とインフレは必至。ただし、アフリカでいま必要なのは民主主義ではなく、開発独裁を刊行できる若き日のカダフィやフセインのような人物。資源を横取りしたい白人(民兵に銃殺を命じたのはCIA)に殺された背景には、そういう資源戦争と、人命軽視と、食糧調達より内戦で権力掌握を目指す男たちに、武器を売る欧米の軍需産業あり。あなたや、わたしに、何ができるかーー真剣に考える日々です。

南アフリカ共和国の現職大統領であるジェイコブ・ズマ氏は2009年4月22日の総選挙の後、5月9日に大統領に就任した。任期は次の総選挙のある2014年までである。南アフリカ共和国の大統領の任期は法律で定められてはいない。しかし選挙の仕組み上実質的な任期は5年となっている。これは下院議員の任期である。

なぜ日垣氏は取材旅行に大量の本を持っていくのか

日垣氏はジンバブエからホテルの部屋の写真をfacebookに投稿しているが、この写真にはたくさんの本や資料が写っている。以下のものが判別できる。

もう、服従しない
http://www.amazon.co.jp/dp/476780681X/

Zimbabwe (Bradt Travel Guide)
http://www.amazon.com/dp/1841622958/

まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
http://www.amazon.co.jp/dp/4478001227/

民主主義がアフリカ経済を殺す
http://www.amazon.co.jp/dp/4822247872/

旅行ガイド

日垣氏はfacebookで以下のコメントをしている。

ガイドブックは、ほとんど行って書いていません。だから、私は海外旅行でガイドブックなど頼りにしません。皆と同じことをして何が面白いのでしょうかねえ

しかし、先に挙げた『Zimbabwe (Bradt Travel Guide)』はガイドブックと呼ばれるものである。なお、このガイドブックの著者であるPaul Murray氏はジンバブエ在住約20年であり、この本の冒頭ではジンバブエが安全な国であることが強調されている。

ジンバブエで女性割礼は行われているのか

日垣氏はジンバブエのホテルから次のコメントをつけて写真を投稿している

(前略)
ジンバブエのホテル到着後、すぐに原稿。テロの厳戒態勢ゆえ、荷物全部ひっくりかえしてチェックされた。一人残らず、個室で全員。恐ろしい光景。以前はそんなことありえなかった。本が50冊ほど入っていたので、機関銃を肩にかけたこわもての検査官が「この本は売るためのものか」と聞いてきた。瞬間、意味が分からず。1秒くらいね。こんなところまできて、このありさま(写真つけます)。この国の書店の数は、日本の1000分の1程度だろう。ここで書店開業すっか。でも、意外にスマホでハレークイーンなどが人気。割礼や恋愛結婚の禁止が、このあたりから溶けていきますように。
大統領や政府高官にコネのある億万長者と、大量のハエでスイカが黒くなっているに美味しそうに食べる人々が同じエリアに住んでいる国。円高の恩恵とハイパーインフレの国ゆえ、200平米のエグゼクティブ・スイートルームに、シティホテル並みの値段で交渉成立。マネージャーが、こっちに女性がいるのかと聞いてきた。前歯が2本、欠けている。ここを拠点にして、明日からははテント生活か野宿(か)。
史上最高のハイパーインフレの象徴100兆ドル札は、容易には入手できない。
そこで、知恵をめぐらした。紙切れと化して、今は米ドルと南アのランドだけ流通しているため。でも、いい方法を思いついた。
(後略)

前後でジンバブエの話をしているため、「割礼や恋愛結婚の禁止」がジンバブエで行われていると述べているものと推定される。なおジンバブエで女性割礼が行われているというデータはない

また、前に挙げた『もう、服従しない』の商品説明には次のように書かれている。以下に一部を抜粋する。

内容紹介
(略)
性器切除、強制的な結婚、内戦、虐殺……。
死と隣り合わせの国で、隷従と絶望とともに育った彼女は、自由と秩序に基づく世界へと飛び出した。

ソマリア出身の元オランダ下院議員、アヤーン・ヒルシ・アリ。

敬虔なイスラム教徒の家に生まれた彼女は1992年、オランダに亡命する。
個人の自由と社会秩序の整った西洋の文化に触れ、自分が育ってきたイスラム社会において、女性があまりにも過酷な差別と抑圧のもとに置かれていることに気づく。
(略)

上記発言では「史上最高のハイパーインフレの象徴100兆ドル札は、容易には入手できない。」とされているが、Yahoo!オークションebayに多数の出品がある。

参考

【1/13から】日垣隆★81【アフリカへ】
http://logsoku.com/thread/uni.2ch.net/ebooks/1326087018/

【貧民街から】日垣隆★82【サファリへ!】
http://logsoku.com/thread/uni.2ch.net/ebooks/1326844934/